元芸人のドン底親父が神戸のタワマンに住みたいんや!!

やっすいゼニもろうて毎日同じ生活。アホかい!!!

コンパという学舎

おつかれさん。

武庫川越太郎や。

 

朝からアンパンマンの歌をYouTubeで聴いてたら泣いてもうたで。

「時は早く過ぎる、光る星は消える、だから君はいくんだ、微笑んで」

 

深すぎるやろ。

やめてくれ。

 

芸人をやってる時、しんどい事はそりゃよーさんあったけど、

その中の一つで、

コンパがあるでな。

 

「いや、コンパとか楽しいしかないやん!」

 

と思うかもしれんけど、

それは世間一般や。

芸人のコンパにおいて後輩はプレッシャーとの闘いでしかなかったでな。

特に先輩が絡むコンパや。

先輩のグラス空きそうになったら注文したり、先輩が気に入った子がおれば引っ付けようとしたり、、

これは普通。

その辺のコンパでもやってる事や。

ワシらは芸人。

後輩として先輩に呼ばれたコンパに参加する以上、先輩に

「こいつおもろいやん!」

て思われなあかんのが大前提のコンパ参加やった。

何でか?

単純に仕事に繋がるチャンスが増えるからや。

コンパがきっかけで「あいつおもろいから使えるで!」とテレビ局に言うてもらえるかもしれへん。

相手が売れてる先輩ほどそれを意識して臨まなあかんかったでな。

せやから冗談抜きでコンパ当日の朝からピリピリしとったわな。

たがかコンパやで?

でも今後お笑い人生を左右する可能性も秘めとったんもコンパや。

ワシが特にコンパで意識しとったんが、

先輩を立てつつ、場を盛り上げる。

これやね。

盛り上げようとするんは当たり前。

後輩として当然の行動。

ただ、

盛り上げようとするが故に一人で暴走してもうたら先輩が傍観者になる。

先輩を置きっぱなしにしたらあかん。

あくまで先輩を中心にした盛り上げ方をあの手この手で模索したわな。

先輩は絶対的存在。

これはお笑いの世界で徹底されとる常識。

ただ、

コンパにおいては主役は先輩だけやない。

来てくれた女子も主役やねんな。

きれいごとやなくて来てくれた女子には楽しんでもらうことも徹底的に意識してたわな。

とある先輩の教え、

「たった3人くらいの女子を楽しませて、笑かす事ができんかったら芸人ちゃうやろ」

これはすごい納得したわな。

ただ、

女子みんながみんなノリがええ訳ちゃう。

中にはおるやんか?

ハナからツンとしてる女子、むっちゃ失礼な事を平気言うてくる女子、来るなり終電には絶対帰ると言うて時間を気にしてる女子。

こういう子らをどうやって巻き込んで楽しますかを意識せなあかんかったわな。

せやけど、

どうしても巻き込めない女子もおるんよ。

ワシの実力不足も勿論あるけど、

巻き込もうとしても空回りで、

何ともならない。

でも絶対に諦めへんかった。

単純、

諦めたら先輩からの評価が下がるからや。

あくまで女子どうこうより先輩からの評価を上げる為に参加しとる。

先輩は、

こいつこの展開からどう切り抜けていくんやろか?」

て思ってはるからな。

売れてはる先輩ほどそういったビジネスの目で見てはるんや。

せやけど、

変な間だけはきつかった。

噛み合わんかった時のあの嫌な間。

普通ビビるやん?

そんな空気で言葉発するの勇気いるやん?

でも、

その間がきた!と思った瞬間には次の発言や行動に移してた。

なんでもええねん。

あかんのはビビって躊躇してまうこと。

これまたとある先輩の教え、

「誰もが立ち止まってまう空気で行く勇気を持たなあかん」

おもろいおもろくないやないねんな。

普通で終わるとこで終わらないもう一歩を踏み出す。

これは人生において学ばせてもろうた事でもあるわな。

まさかコンパで。

 

まぁ、

勿論先輩が絡んでてもぬるいコンパはあったでな。

要は誰とコンパするかによってモチベーションが変わるんも事実やけど、売れてる先輩であればあるほどコンパをビジネスに繋げる勉強の一環としてやってはった。

せやから売れてない後輩としては付いていくのに必死やし、怒られるし、学ばせてもらえる場やった。

自分が気持ち良い環境でわちゃわちゃしとっても何の成長もあらへん。

自分にない厳しい環境に無理矢理にでも飛び込んでこそ強くなれるんやでな。

先輩、

勉強させて頂きまして、

ありがとうございました。

 

でも、

コンパは気持ち良くお酒を飲んで、

純粋に色んな駆け引きを楽しみたい。

 

当たり前やろ!

 

ふぅ。

 

ほなまた。